「検波器」とは、受信した高周波信号から音声やデータなどの低周波信号を取り出すための装置です。無線通信においては、送信側で変調された信号を受信側で復調する役割を果たします。検波器は、アナログ信号処理の基本的な要素の一つであり、主に2つのタイプに分類されます。
1. 整流型検波器:信号の振幅を整流して直流成分を取り出す方法です。一般的には、ダイオードを使用して高周波信号の正負の部分を整流し、低周波信号を取得します。
2. 同期検波器:受信した信号と同じ周波数の基準信号を用いて、信号を復調する方法です。これにより、ノイズの影響を低減し、より安定した信号を得ることができます。
検波器は、無線通信の品質を左右する重要な要素であり、その性能は通信システム全体の効率に大きく寄与します。