「EIRP」とは、「Effective Isotropic Radiated Power」の略で、日本語では「有効等方放射電力」と呼ばれます。これは、アンテナから放射される電力を評価する指標の一つです。EIRPは、アンテナの利得を考慮に入れた場合の放射電力を示し、次のように計算されます。
EIRP = P + G
ここで、Pはアンテナから供給される出力電力(dBmまたはW)、Gはアンテナの利得(dBi)を表します。この値は通常デシベル単位で表されます。
EIRPは、無線通信の範囲や信号の強さを評価するために非常に重要です。高いEIRP値は、より広範囲に信号を届ける能力を示し、逆に低いEIRP値は、受信側での信号強度が弱くなる可能性を示します。無線通信システムの設計や運用において、EIRPの理解は不可欠です。また、無線規制やライセンスの取得においても、EIRPの制限が設けられている場合があります。これにより、他の無線システムとの干渉を避けることが目的とされています。