マルチモードファイバ(MMF)は、光ファイバの一種で、複数の光モードが同時に伝送される特徴を持っています。これは、光信号がファイバ内で複数の経路を通って伝わるため、比較的短距離での高速通信に適しています。MMFは、主に通信設備やデータセンター内のネットワーク接続に使われます。
MMFが利用される理由は、製造コストが比較的低く、取り扱いが容易な点にあります。具体的な応用例としては、LAN(ローカルエリアネットワーク)やキャンパスネットワーク間の通信が挙げられます。これらの環境では、数百メートル程度の距離で高い伝送速度が求められるため、マルチモードファイバが適しています。
マルチモードファイバはコア径が太く、光の複数経路を許容するため、シングルモードファイバに比べて接続や配置の自由度が高い特徴を持ちます。一方、多重経路により光の干渉が起こることもあり、伝送距離や速度には限界がありますが、短距離利用においては費用対効果の高い選択肢となっています。
