ニッケルカドミウム蓄電池は、ニッケルとカドミウムを主成分とする二次電池の一種です。この蓄電池は、電気エネルギーを化学エネルギーに変換し、再び電気エネルギーとして放出することができる特性を持っています。
主な特徴としては、充放電サイクルが非常に繰り返し可能で、長寿命であることが挙げられます。通常、数百から千回以上の充放電が可能です。また、低温環境でも比較的安定した性能を発揮するため、特定の用途で重宝されています。
一方で、カドミウムには毒性があるため、環境への影響が懸念されています。このため、適切な廃棄処理が求められています。さらに、ニッケルカドミウム蓄電池は自己放電が比較的少ないものの、他の蓄電池と比べると高い自己放電率を持つことがあります。
このような特性から、ニッケルカドミウム蓄電池は、無線機器や携帯電話、電動工具など、さまざまな用途で利用されています。ただし、最近ではリチウムイオン電池などの新しい技術が普及しており、ニッケルカドミウム蓄電池の使用は減少傾向にあります。