リング冗長(ERPS:Ethernet Ring Protection Switching)は、イーサネットネットワークにおいてリング状に接続された機器間の通信を安定させるための冗長化技術です。万が一、回線の一部が遮断された場合でも、通信経路を自動的に切り替えてデータの途絶を防ぎ、ネットワークの高い可用性を実現します。
この技術は特に、都市部のアクセスネットワークや企業の大規模キャンパスネットワークで利用されます。原因障害が発生しても迅速に迂回路を確保することでサービスの中断を最小限に抑えるため、重要なデータ通信やリアルタイム性が求められる業務に適しています。
ERPSの特徴としては、リンクの冗長性を確保しつつ、ループを防止する高速な障害復旧を実現する点が挙げられます。標準規格(ITU-T G.8032)に基づき、回線断によるダウンタイムを数十ミリ秒程度に抑えることが可能であり、L2スイッチング環境における信頼性向上に寄与しています。
