「スイッチング電源」とは、入力された電力を効率的に変換して出力する電源装置の一種です。従来のリニア電源に比べて、スイッチング技術を用いることで体積が小さく、重量も軽くすることができます。主に、電圧の変換を行う際に、スイッチを高速でオン・オフさせることでエネルギーを調整し、目的の出力電圧を得る仕組みです。
スイッチング電源の利点には、高効率、コンパクトな設計、広い入力電圧範囲、そして負荷変動に対する優れた応答性が挙げられます。一方で、スイッチング動作に伴うノイズや EMI(電磁干渉)が発生するため、それらを抑えるための適切なフィルタリングや設計が求められます。
この技術は、コンピュータ、通信機器、家電製品など、さまざまな電子機器に広く利用されています。特に近年では、エネルギー効率の重要性が増しているため、スイッチング電源の役割はますます大きくなっています。